05年10月 「秋」、「食べ物」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 週末 :水散る 10/05 有り体でいいのなら 君は光 六等星なんだけど 僕のすべて 目先の幸福だけ 追うことも 案外と難しくて またチアノーゼ 開け放った窓の外は 週末の浮かれ気分 また少し騒がしくなるな カーテンを買おうかな 可能性で言うならば 僕は真っ白 予定は未定だけど 真っ当に生きたいな 散らかった部屋の中は 僕と君の城 衛兵もいないし すぐに崩れてしまうけど 明日の僕等を 思うことも やっぱり難しくて またチアノーゼ カレンダーは九月のまま 耳を塞いで 昼間から 眠ってしまおうか −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 君日和 :杏子 10/12 もう早く秋が過ぎればと 流れる雲と遠くなる空を眺めながら思う うんざりするんだ この天気も空気も秋が放つ雰囲気が どこか淋しくさせるんだ 心の中がすかすかになっていく気がする 少しの間にどんどん荒んでいくのが分かる 通り過ぎていくんだ 人も物も電車も車も飛行機もみんな 秋を身にまとって目の前から薄れていく ひとりなんだと思いたくないから だから早く秋が過ぎればいいのにな 私は秋を身にまとえないし、まといたくもない 秋風は憂鬱な気分をそっと隣に置いていく 身にまとえるのはそんなものしかなかった そんなのも面倒くさくなってきたから もみじの紅い葉の中へ埋もれて沈んで薄まりたい −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 君日和 :奏 10/16 黄昏を浴びて陽に透ける黒髪 わんと吠えては君に続く白い犬のクロ 並木道から漂うイチョウの香り どうしてだろう 君が連れてくる風景はいつからか 恋の味がする 僕の鼓動よりも早く君は歩く モンブラン恋しさに急ぐ足音 訪れた季節よりも遅く 君の恋心は訪れる とにかく今はモンブラン そんな君を追いかける僕 何も知らずについてくるクロ そんな日和 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 熱風 :シュウ 10/19 空が遠い ぼくの足は少し 沈んでしまった 風の熱さが 指を冷やして 触れるものを凍らす ぷつりと覚めると パーカーの温度が 体温を知らしめている |
モドル |
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