04年12月 「星」、「光」

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恒星   :シュウ 12/05


星星の鼓動は如何にも死んでいるよう
わたしの息たちの それを哀れむこと
手向けとばかりに 薄く淡い 筵をかける
何億年とかけて わたしのために輝くあれこれ
ああ 彼女たちのように このからだも
虚空に命を放つべき石ころなのだ


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deep sea   :楓 12/16

この暗がりからは 在ることさえ分からない
確かに其処から来たはずなのに


見上げた世界 螺旋の中心に光



憧れる時は過ぎた
幻でも何でも 捕らえてみせる自信がある

もうこれ以上落ちやしないから


例えば 吐く息は
何もしなくても気泡と成って昇っていく
私として

例えば 光が無いなら
もう道に迷うことはない
行き先は 唯一つ

上へ


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心   :尭 12/17

それはそこにあるのが当たり前のものだった

君が見たことがないと言ったのが
この寒い夜空で首が痛くなるまで上空を見上げた
きっかけ

この生まれ育った町にまできての旅は
今夜で終わりになるだろう
本日は晴天だった
後は彼女の満足を得て家路につく
それだけ

エンジンは切ったが余熱の残るボンネットに
二人腰かけて僕はただ彼女の感動を
観ていたはずだった
つられて空を見上げて見る
何年ぶりかも分からない

その空は明るかった

僕はいつの間にか夢中に心を躍らせている
そして、同じようにいつからか
冷めていた心を隣の大切な人に向けた
ふと僕と視線があった彼女の瞳孔は
輝きを放ちただただ愛しいと思った

寒い風が僕らを通り過ぎていった
気がつけば自然に僕の手には
彼女の温もりがあって
もう一度彼女が夢中になっている
空を見上げた

ただ空は暖かった




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